欧米に駐在して同じ会社の同僚、あるいは顧客など外部人のたちと一緒に仕事をすると、人材の質の面で3つの傾向に気付かされます(あくまで「傾向」で全員がそうではありませんが)。
①CEOなど経営トップ層が「かっこいい」。話がロジカルかつユーモアもあり抜群に上手い。意思決定も早い。姿勢も服装もパリっとして見栄えも良い。
②中間管理職層の質はばらけるが、合目的かつ合理的に仕事をする志向は高い。トップ層候補生は若いうちから実質的に選抜され、居住まいから違う雰囲気を出している。
③総じてやや質の劣る一般事務職とワーカー層。日本だと事務職に100の仕事を頼むと100以上の成果を上げる人も少なくないが、欧米では80で概ね合格点。工場など大量の社員を雇う事業所だと時々「トンデモ」人材も日本以上の確率で混じります。人材の質の「底が抜けている」と評した先輩もいました。
よく出張で訪問していた、古巣の会社のアメリカの某南部の州の工場。出向者である工場長がやや浮かぬ顔。どうしたのと聞いたら「工場内で麻薬を吸っていた社員がまた(!)見つかった・・・」。ここまでひどくなくても、私自身も海外で「トンデモ」人材の処遇に苦労した経験が一度ではありません(そのうち2名は結果的に解雇となりました)。
海外で仕事をされる方はこの人材の質の分布の日本との違いに留意しましょう。
木目調で落ち着いた色合いのとあるドイツの都市の会議室。
欧州チーム Y.T.