前回取り上げたスト同様、街中でのデモ行進も現在日本では滅多に見られなくなりました。が、欧州や米国では稀ではありません。
まず、基本的にデモは日曜日に行われます(正確には警察当局に日曜日だけに許可されます)。何故日曜日?それは市街地の商店やレストランが閉まっていて人通りが少ないためです。デモによっては万単位の人が集まるものの、ほどんどの場合警察も出動してあまり混乱はありません。先日もドイツのハンブルグなど大都市で右翼政党(AfD)の台頭に反対する人たちが数万人単位で集まったそうですが平穏に終わったとのこと。が、問題はデモは時には過激化することです。最近も農業補助金カットに反対する農民のデモがドイツやフランスで行われ、高速道路を封鎖するなどの強硬手段にでました。また、先鋭的な政治的意見を持った人々や特定の民族が絡むデモは暴徒化し、商店の窓ガラスを割る(あまつさえ略奪も)、駐車している車を破壊するなどの狼藉に至ることもあります。
穏健なものであれ、危険なものであれ、デモが行われるときは地元のメディアが1―2週間ほど前に通知します。その時、駐在員が守るべき鉄則はただ一つ。「デモに近づくな!」。
A view of Rathausmarkt (Town Hall Market) in Hamburg, Germany, This charming part of the city was covered with 70thoudand people just recently.
欧州チーム Y.T.