昨年に続き、このシリーズをしつこく続けます。
彼らはバカンス先で何をしている? あくせくと名所旧跡を速足で巡るより、一か所にとどまり、家族やパートナー、友人たちとゆったりと過ごすスタイルが多い気がします。ゆったりと言っても単に宿でゴロゴロしているだけでなく、丸1日かけてトレッキングに行くとか、それなりにアクティブに活動しています。
車(あるいはキャンピングカーに)食料も含めて家財道具一式を詰め込み、1000㎞以上ドライブして南欧のコテージに宿泊するスタイルも少なくなく、特にオランダ人に目立ちます。彼らは「旅行先に金を落とさない」ことで有名?でもあります。
もっとも、普通の欧州の市民が長期のバカンスを取れるようになったのは戦後からです。それまでは長く休めるのは裕福な階級、あるいは作家や芸術家たちの特権でした。戦後、欧州も経済的に豊かになり、有休休暇など労働者の権利も充実し、国民幅広く休暇がとれるようになりました。なお、私の出向していたベルギーの現法では、勤続20年で年間有給休暇35日前後。もちろん、フルに消化します。なお、勤続年数には他社での社歴が含まれます。体調不良等で休む病欠は別カウントです。
昨年も書きましたが、欧州では社会全体で夏は長期バカンスを取ることが許容されています。中小企業だから、サービス業だからと言って休暇が少ないということはありません。日本も早くそうならないと、本当に国民は豊かにならないし、世界から有能な人材も集まらないと思います。
テルアビブ近郊からの地中海の太陽。イスラエルは夏冬双方の人気観光スポット。
欧州チーム Y.T.