西欧の国々に来ると日本のみなさんは外食の高さに驚かれると思います。ランチで普通に20ユーロ。飲料(水は無料でない)をつけたらプラスで3-5ユーロ。 400円ほどで牛丼や立ち食いそばが食べられる日本と大違い、なぜ外食はこんなに高いのか。
主な理由は4つ。一つは出店規制。外食店の出店は当局によって厳しく規制されており、街中では新規出店は事実上困難。新規の場合基本的に既存店の権利を多額の金(億円単位になることも)で買い取らないとなりません。もちろん、店の家賃とは別に。
二つ目は従業員の人件費の違い。例えばドイツは最低賃金は現在時給12ユーロ。また、パート・アルバイトであってもEUの法令により社会保障費を雇用主は負担する義務があります。
三つめは営業時間の規制。最低週一回の休業が基本的に義務付けられており、かつパート・アルバイトでも有給休暇を付与しないとなりません。と併せて、オーナーは料理の値段にそのコストを権利金や家賃とあわせて転嫁することになります。
四つ目が消費税。欧州の主な国の消費税は約20%です。
そう、つまり規制が多く、コストが高いのです。欧州に外食関連事業で進出を考えている会社はこのことを良く留意する必要があります。また、海外の食材を買い付けるときも、ランチ3000円の国のバイヤーと競っていることも良く認識しておいたほうが良いと考えます。
A ”chique” bistro in 16e Paris
欧州チーム Y.T.